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ローカルヒーローの効能 |
ヒーロー作りに欠かせないもの
ここまで、長々読んでくださった方は、もうお気づきの事だろう。
結論から言えば、ヒーロー作りに欠かせないものは「人」だ。
私一人では、マスクを作る事もできないし、音楽だってつくれない。
ヒーローは作りたかったけれど、なりたいとは思わなかった。
かろうじて衣装や小物づくりはしたけれど、もっと良いものを作れる人は大勢いる。
でも、コマレンジャーは現実に存在しているのだ。
「妄想が話し続けて叶った」のは、他者に自分の思いを伝えていくと、打開策が自然と生まれてきた経験から、信じている事なのだ。
私の思いが一人に伝われば、その人に繋がる誰かが現れる。こうして今まで知らなかった人々との出会いを重ねてきた。
コマレンジャーが具現化するまでは、かなりの時間がかかったけれど、どうせダメで元々、自分が面白いと思ったのだから、共感してくれる人は絶対にいる筈だと思って、話しつづけていた。
口に出せば、いやおうなく責任が発生するが、もっと良いアイディアや異なる視点に気付く事も多く、自分の考えがどんどんブラッシュアップされるので、私にとっては、このお手軽な「話す事」が最適な方法だ。
もし、私が大金持ちだったら、もっと簡単だったのだろうか?
立派な衣装も整えられただろうし、アクション俳優も勢揃いできただろう。
しかし、具現化までの道のりや、これまでの活動を振り返ると、お金で買える感動は一つも無かったことに気付く。
多くの人々との出会いは、何物にも勝る財産となった。
勿論、全てが順調だった訳でもないし、厳しい苦言やいわれのない言葉に傷つきもした。
直視できない辛い事やしんどい経験は、しばらく蓋をしてしまうに限る。
それはまるで青梅や渋柿に似て、時を経るとやがて熟成して別の形となって、活かされるときが来るのだから不思議なものだ。傷つきやすい方には、お薦め!
さて、ローカルヒーローづくりに話を戻そう。
ローカルヒーローは、行政や商工会などが主体となって構成されるヒーローと、いわゆる戦隊マニアといわれる人々で構成されるヒーローの二つのタイプに大別される。
そして、その目的の多くは、地域活性や環境対策である。
もし、あなたがヒーローを作ろうと考えたなら、まずこのあたりを整理してみることを、お薦めする。
自分自身がヒーローになって楽しみたいのか、環境活動のツールとして必要なのか、目的を定めることで賛同者の対象も見えてくる。
ただ、ヒーローがいたらいいな、と思っただけの方も、なぜ必要なのかをどんどん掘り下げて考えてみるといいだろう。
例えば、ヒーローがいたら楽しそう>なぜ、楽しいのか>子供が喜ぶから>…このあたりから、人によって答えが分かれてくるだろう。
子供が喜ぶ様子を見ているあなたが楽しいのか、どんなヒーローなら子供が喜ぶのか…など、マネジメントの手法のように、どんどん掘り下げていく。
あなたの思いが深くなれば、誰かに話すときにあなたの思いの伝わり方も強くなる。
例えば、漠然と彼女が欲しいという思いと、彼女でなければ!という熱い思いに、大きな開きがあるようにネ。
さて、あなたの町のヒーローを作るぞ!と思えてきたでしょうか?
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