日本で三番目に小さな市、狛江のヒーロー「多摩川戦隊コマレンジャー」のページです

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コマレンジャーの誕生まで
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コマレンジャー誕生まで

2000年の暮れ、なにげないWEB検索で「多摩川戦隊コマレンジャー」の文字に出会った。
それは、市内に住む若者のサイトの「妄想的狛江日記」のコーナーに書かれていて、私は一人で大爆笑したが、やがてこれを具現化してみたいと思いはじめた。
それからというもの、出会う人ごとに「多摩川戦隊コマレンジャー」の話をし続けたが、最初は面白がっても冗談としか思われず、終いには呆れられるありさまだった。
そりゃそうだ、当時の私はもうすぐ50歳になろうという年齢だったのだから…

しかし、50年の経験から「妄想も話し続ければ叶う!」という信念が培われていた。
蛇足ながら、私は「ダメで元々」とか「適当に」とかいう言葉が好きな、とてもいい加減な人間なのである。そのくせ、人から「適当にやって」などと言われると、信用されているというプレッシャーで、落ち度がないかとビクビクする小心者でもある。
一人では何も出来ないから、ダメで元々で二年近く話し続ける内に「面白い!作っちまおうぜ」という人が現れた!

まず、原作者に許可を得た。多分、本気で作るとは思っていなかったのだろう、あっさりOKをいただけた。
次に、衣装だ。そのころローカルヒーローは少なく、「離島戦隊タネガシマンがダントツにカッコ良かった。サイトを見ると、どうも手作りしているらしい。
生地は種子島から本土へ材料を購入しに来ると書いてある。その情熱に感動しつつも、内心は「おっ!その辺りは、我々はラッキー♪」と思うのだから、勝手なものだ。
それからというもの、日曜の朝はヒーローものの番組を見、本屋で絵本を買い、サイトで検索し続けて溜まったブックマークはオタクそのものになった。

「作っちまおうぜ」と言ってくれた人と関わっていた「ほおずき夏まつり」で、コマレンジャーをデビューさせよう!という事になり、話はどんどん進んで行った。
まず、パーティーグッズの「エンカイダー」の衣装を、ブーツはヨット用のロングブーツを処分特価でゲット。合計三万円弱也。
しかし、マスクが大問題となった。
バイクショップでなんとかなると安易に考えていたら、バイクのメットは安全性を重視しているので、デカイ!のだ。う〜ん、どう見てもバランスが悪い。
こうなったら作るしかない! でも。どうやって?…

インターネットは本当に有り難い。サイト検索を重ねる内に、“France FIVE”なるフランスのヒーローのサイトに出会った。わぁ、フランスにもオバカがいる!嬉しかった。
ここにマスクの作り方が掲載されていたのだ。でも、フランス語…英語だってわからんのに(現在は日本語サイトもあり。銃士戦隊フランスファイブ
翻訳サイトでフランス語から英語、そして日本語へ。うわ〜、言葉になってないよ〜

その中で、どうやら材料がFRP(繊維強化プラスチック)であることだけはわかった。
よしっ、材料は簡単に手に入る。(なんたって東京だもんね)
原型づくりはおまかせして、制作は2002年の五月の連休、JA駐車場に決まった。
無理矢理引きずり込まれた所帯持ちの面々からは、かなりのブーイング。
でも、デビューまであと二ヶ月しかないんだもん。(マスクの作り方は、制作部に掲載)

「家庭崩壊だ」とぼやきつつも、みんなでワイワイ、ビール片手にマスク制作をしていたら、農家のおじさんが枝豆を差し入れしてくれたり、バーベQセットも登場したりで、コマレンジャー制作部隊は7〜8名になっていた。
道具を貸してくれた私の中学時代の同級生は、昔の音楽仲間にコマレンジャーのテーマソングを頼んでくれた。プロが作ったテーマソングまで、できちゃった!
残る課題はただ一つ、一体誰がコマレンジャーになるんだ?

ヒーローはカッコ良くなければならない!これは誰の頭にもある事だが、見回したところ制作部隊には該当者ゼロ…
ほおずき夏祭りはJAが関わるイベントなので、JAの職員を口説く事になった。
嫌がる職員さん、まんざらでもない職員さん、果てはパートさんのお嬢さんまで動員してなんとか5名が揃った。
戦隊ポーズは、マスクの相談をしたことのある方にお願いした。
この方はかつて放映されていたゴレンジャーで、ミドレンジャーをしていた事があり、今でも多摩川戦隊の一員として力を貸して頂いている。
動くまでは時間がかかったけれど、動き出したらはやいもので、コマレンジャーに関わった人は、20名を超えていた。

こうして、2003年の夏、「狛江ほおずき夏祭り」で、遂にコマレンジャーはデビューを迎えることになった。
2日前に「朝日新聞武蔵野版」が、デカデカと掲載してくれたせいか、問い合わせが相次いだ。もしかして、みんなヒーローショーを期待しているんだろうか?困っちゃうよなぁ。だって、今日はテーマにあわせてチョコっと登場するだけなんだもの…
せめてものアクセントにと、イベント前日に100円ショップで買ったバスマットにシルバーの塗料をスプレーして肩にを縫いつけてた。
これで、新聞の写真よりは少しはヒーローっぽくなったかもね。

デビュー

デビュー初日。テーマソングとともにステージにさっそうと登場したコマレンジャー!といきたいところだが、それなりに登場。終盤にハプニングは起こった。
ブルーのマスクの裏側のウレタンがずれてしまって前が見えない!
ステージを降りるときには、ピンクに手を繋いでもらってなんとか降りたものの、ステージ前の子ども達は「え?もうお終い?」という表情。あらま、どうしよう!

画像の説明

控えのテント内は、真夏の暑さに加え人息でサウナ状態。そこへ、ママに連れられた男の子が「コマグリーン、握手して」とやってきた。ヒエ~ッ!コマグリーンの格好をしてる!
新聞を見てママが作ってくれたらしい。母さんが夜なべをして作るのがヒーロー衣装とはさすが21世紀だ。バスマットでバージョンアップしたため、新聞と違うのを見てママさんはちょっぴり残念そうだが、戦隊一同は大喜び。とりあえずテントを出たら、次々と握手責め!恐れていたブーイングもなくてホッ!

市長とクイズ

狛江ほおずき夏祭り2日目。アエラの取材を受ける5名はすっかりヒーローだ。
今日は市長と一緒に「狛江クイズ」。親子で参加してもらう筈だったのに、参加者は子ども達ばかり。問題が難しすぎてしまった。市長さんにはあらかじめクイズの解説をお願いしておいた。さすが市長さんである。原稿以外の事まで話すので、コマレンジャーの体力消耗にヒヤヒヤした。
ウルトラマンより長いとはいえ、コマレンジャーのFRPマスクでは、夏の限界は15分。
クイズが終わって市長さんとコマレンジャーと子ども達が一緒に撮影会。けっこう人気。昨日のミニコマグリーンの衣装がバージョンアップしていたのには、一同感動!
今日は会場内で、コマレンジャープロジェクトの参加者募集をしたが、10数名が登録してくれた。こちらも意外に多かった。
なんでもやってみるもんだ。ローカルなヒーローだからこそ出来ることがいっぱいある、と感じた一日だった。

最後に、「絶対、家族にも職場にも内緒」を条件に、ヒーローになるのをしぶしぶ引き受けてくれた、JA職員さんの後日談を紹介しよう。
彼は、営業先や職場で「内緒なんだけど…」と言いながら、コマレンジャーであったことを、話していたそうだ。営業に多いに役立った事も、付け加えておく。


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